寝ても覚めても学校のこと。

学校経営に関するニュースを採り上げ、私見(コメント)を付してお届けしております。

中高一貫校への期待値

甘いものがあまり得意ではないのに、昨日食べたクリスマスケーキがやけに美味しく感じた、吉田がお送りします。


ここ数年、中高一貫校が増えてきています。

中学と高校の接続をスムーズにしている学校のことを「中高一貫校」というふうに呼んでいる、というケースも多いのですが、
正確な定義からすると、中高一貫という中にも3種類の類型があるようです。

が、ここではそのことは横に置いておきます。

文部科学省・「中高一貫教育制度に関する主な意見等の整理」によれば、

中高一貫教育についての生徒や保護者の期待やニーズが非常に高まっている

と記載されているのですが、その根拠となるアンケート結果や保護者の声などの記載はなく、あくまでも現場レベル(あるいは教育委員会レベル?)での印象、といったところなのかもしれません。


ただ、中高一貫校には

・中高6年間をほぼ同じ環境で過ごせることによるメリット
 (友人関係、学風、部活動、課外活動などの慣れ)
 
・中学入学時での学力選抜によるメリット
 (同質の生徒たちと刺激しあいながら過ごせる)

・高校受験が不要であるメリット
 (その後の進路選択に十分な時間を費やせる)

といった大きいメリットが存在するので、「閉鎖的」「中だるみが出やすい」といったデメリットを上回る良さを感じる保護者も多いのかもしれません。

このことを学校サイドで考えると…中高一貫校のメリットを十分に発揮できているか?ということについて、しっかりと考える必要があるようにも思います。


期待して入学したのに、かえって良くなかった、といった口コミは本当に広がりやすいものです。

中高一貫校を標榜される学校さんはぜひ一度ご高察頂きたいと思います。