寝ても覚めても学校のこと。

学校経営に関するニュースを採り上げ、私見(コメント)を付してお届けしております。

新学期の風景

大阪市内は週末の嵐?で桜のほとんどが散り、公園などでは桜のじゅうたんが広がっています。
そんな時期もまたよろしいのではないか、と。春満喫の今日この頃です。


さて今日は気付きをひとつ。


昨日、帰宅してからニュース番組を見ていたところ、あちこちの小学校、中学校での
入学式、始業式の風景が流れていました。
どの映像を見ても、「ピッカピカの♪ 1年生♪」と唄いたくなるような、
新入生のキラキラした表情を見ることができ、それだけでちょっと嬉しくなってしまいました。


そんな中、あれ?と思ったことが。
それは、「子どもの数の少なさ」。
体育館に集まって行われた入学式や始業式の様子でも、子供が数えるほどしかいない…という映像がたくさん。
クラス風景になると、その数はなおのこと少なくなっていました。


私が小学生だった頃、あるいは中学生だった頃というのはちょうど第2次ベビーブームで、
田舎に「ド」が付くくらいの私の故郷でも、小学校の1クラスの人数は32名、中学では45名。
中学に至るとそれまでの学区全部の生徒をひとつの中学で収容することができず、
中1終了後に学区変更がなされるという異例の措置。それでも1クラスの人数は45名のままでした。


少子化、ももちろんその一因なのでしょう。
が、大きいのは1クラスあたり、あるいは学校あたりの生徒数の減少ということなのだろうと感じました。
1人の教師が見るべき生徒数が多くなりすぎることの弊害は、確かにあるように思いますので、
先日のこのブログ記事でも採り上げた「教育指標の国際比較」(平成25(2013)年版)での国際平均値に近づけていくことに意義はあると感じます。

が、一方で多くのクラスメイトにもまれながら育つ何かもあるのではないか、と感じる部分もあり…
自分の感情が複雑な状態になっていることを自覚しています。


より良い育ちのためのクラス規模とは?学校規模とは?
幸いなことに、私学ではそのことを突きつめ、自分たちの力を最大限発揮できる規模を追求することができます。
財政面からの学校規模がどうしても真っ先に浮かんでしまうのが経営陣の性、かもしれませんが、
より良い教育環境とのバランスを極めていただきたいと願っております。

(文責:吉田)