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部活指導の残業不払い 労基署、京都外大西高に勧告

京都新聞 2月9日(水)14時29分配信
 京都外大西高(京都市右京区)で教員への残業代の不払いがあったとして、京都上労働基準監督署が7日付けで同高を運営する学校法人京都外国語大学に是正勧告をしていたことが分かった。同法人は対象の教員約50人について、放課後のクラブ指導など過去の勤務状況を調べて残業代を支払う方針。
 同高によると、教員の勤務時間は午前8時半から午後4時半までで、その後のクラブ活動の指導や生徒への補習などについて残業代を支払っていなかったという。
 同労基署の指摘を受けて、同高は「教員の仕事は裁量性が高く、放課後の指導に伴う賃金は給与に含まれていると認識していた。勤務実態に合わせた就業規則に見直したい」としている。

最終更新:2月9日(水)14時29分

学校に限らず残業不払い問題は今後大きくクローズアップされるように感じる昨今。学校にとってはこの「部活動指導は残業にあたるのか」ということに関してはいろいろな議論(解釈)がなされていたと思います。今回、この扱いが明確になった点で、おそらく対応を迫られる学校も多く出てくるように思います。一般企業の感覚からすれば「部活も同一の教師が監督する以上、当然残業にあたる」と解されるのですが、学校の中にはこの点異なる考え方をされていたところも多く見受けられました。学校は教育の場であると同時に当然のことながら「社会的存在」です。法令とどう向き合っていくのか、各校の反応を注視したいと思います。(JTC/吉田俊也)